【トヨタMIRAI】一般道試乗レビュー
ようやく「MIRAI」が試乗できる日がやって来ました。
今までは展示車両だったのですが、試乗が出来る事になったとのことで、早速予約して試乗させて頂きました?
今回試乗したグレードは「Z」モデルとなります。
簡単に仕様についてご説明いたします。
グレード・価格
グレード展開は大きく分けると”G”と”Z”となり、”G”の中に,Aパッケージとエクスクルーシブパッケージがあり、”Z”の中にはエクスクルーシブパッケージがあるという事になります。
パワートレイン
パワートレインはもちろん、高出力モーターでカタログ値では
最高出力<ネット>:134kW(182PS)以上
最大トルク<ネット>:300N・m(30.6kgf・m)
となっておりますが、試乗した感じではもう少しパワフルのように思いました。
その前に、MIRAIの走る仕組みを簡単に説明しましょう。
MIRAIは、FCスタックと呼ばれる燃料電池車の発電装置で水素と酸素を電気化学反応させて発電し、電気をモーターに送り、余った電気を充電する感じです。
走行性能
MIRAIはFR?と言うのが正しいのか、RRと言うのが正しいのかわかりませんが、動力となるモーターがリアにあるのでRRでしょうか?
サスペンションは、フロントとリヤ共にマルチリンク式コイルスプリングとなっておりますが、乗り心地はとても良く、コイルスプリングとは思えない程、なめらかな乗り心地でした。
走行安全
トヨタセーフティセンスが搭載されていて、安全面については最先端装備となっておりました。また、レクサスLSにしか搭載されていない「ドライバー異常対応システム」が搭載されていて、流石MIRAIであると感じる部分でもあります。
詳しくは、WEBでご確認下さい。
エクステリア
なによりもフロント部分のボリューム感がとても印象的でした。
好みが分かれるフロントマスクですが、迫力のある感じが出ていてとても良いと思います。
また、ボンネットの作りがとても凝っていて、今までのクルマでは無い、面白いプレスラインです。
試乗車のホイールは19インチで、235/55R19でダンロップタイヤのスポーツMAXX050を履いていました。
オプション設定で20インチ245/45R20も選択が可能のようです。
個人的には20インチのデザインが好みですね?
また、空力をとても考えているようにかなり流線形の形をしていて、デザイン的にアウディA5スポーツバックのようにも見えます。
今回の試乗車のカラーが特別塗装色で「フォースブルーマルティプルレイヤーズ」というカラーで、見る角度によって色の陰影が変わったりして不思議な色でした。何と、オプション価格が15万円とい言う・・・。
インテリア
インテリアの質感はとても高く、ブルーのアンビエントライトも備わっていて、夜になるとキレイなんだろうなと思わされる感じです。
また、本革シートの触り心地も良く、高級感のあるものでした。
レクサスのように、セミアニリン本革では無いようですが、遜色ない感じですね?
そして、ナビゲーションの画面も大きく、トヨタらしい使いやすい感じで好感が持てます。
ただ、MIRAIか?と言われると、そこまで未来感はないと思いました。
走行レビュー
一言で言えば、「凄い!」です?
「最初の5mでドライバーをトリコにします」と記載があるように、本当に驚きの運転感覚でした。
電気自動車の感覚ですが、一言では表せない感覚ですね?
静粛性については、一般道しか試乗出来ませんでしたが、かなり高いレベルにあると思います。恐らく高速道路でもこのまま静かなのだろうと思います。
アクセルを踏み込むと疑似的な音がセンタースピーカーから流れ、まるでワープするかのような錯覚にさえなりました。
それでいて、しっとりとした乗り心地なので、余計にワープ感があります。
約5mの全長、約1.9mの全幅とは思えない程、運転がし易いのは、視界がとても良いからだと思います。
普段、僕は新型レヴォーグを乗っていますが、同じくらい視界が良いと思います。
ハンドリングも、いや、まずはハンドルも触り心地がとても良く、レクサスの本革のハンドルでサラサラしているのでいつまでも触ってられます?
ハンドリングは素直で違和感は全くありません。
直進安定性も良く、安心して高速道路を巡行出来そうです。
そして、走れば走る程、地球上の空気がキレイになるという、まるで走る空気清浄機のような機能もとても環境に優しいと思った部分です。
マイナスエミッションということで、ディスプレイにもどれだけ空気をキレイにしたかがわかる表示も面白いですね。
トヨタMIRAI、最高でした!
まとめ
まだまだ水素自動車は普及しておらず、ステーションも少ないのが現状です。
近くにステーションが無いと購入するのは難しいクルマだと思いますが、幸い僕の住む土地には水素ステーションがあるんですね。
一回の充填で750km走れるのであれば、買っても問題はなさそうです?
また、補助金も約140万円程出るらしいので、実質650万円程度で出来る計算となりますね。イヤ、それでも高いんですが?
水素自動車、今までにない運転感覚なので、皆さんも機会があれば、是非、試乗してみては如何でしょうか?
ネッツトヨタ栃木の足利朝倉店に試乗車がありますので、興味のある方は、是非、試乗予約して乗ってみてください。
写真出典元:トヨタ自動車 トヨタMIRAIページ