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MEMS搭載!SOUNDPEATS Air5 Pro Plusレビュー

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こんにちは。TUKASA BLOG、運営者の「つかさ」です。

最近YouTubeやSNSでも大きな話題を呼んでいる最新の完全ワイヤレスイヤホンについて、MEMSドライバー搭載のSOUNDPEATS Air5 Pro Plusのレビューを検索してこのブログにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

圧倒的な高音質やANC性能の高さ、専用アプリでの細かな設定、そして他機種との比較や上位機種との違いなど、購入前に気になるポイントはたくさんありますよね。

この記事では、私が日々の生活やデスクワークの中でじっくりと使い込んできたリアルな評価や、テスト楽曲による音質変化、さらに誰もが気になる弱点まで、動画レビューの検証も交えながら徹底的に深掘りしてお伝えします。新しい技術が私たちの音楽体験をどう変えてくれるのか、じっくりと見ていきましょう。

この記事でわかること↓
  • 次世代MEMSドライバーがもたらす高音質の具体的な特徴
  • テスト楽曲を用いた音質の徹底検証とマイク性能の評価
  • 専用アプリを使ったイコライザーの最適解と操作性
  • 手持ちのハイエンド機との比較やワイヤレス充電非対応などの弱点

\ 今回ご紹介する製品はこちらです /

MEMSドライバーのSOUNDPEATS Air5 Pro Plusレビュー

まずは、このイヤホンの心臓部である次世代のドライバー技術と、実際のデザインや装着感について詳しく解説していきますね。カタログスペックだけでは絶対に分からない、日々の生活にどう馴染むのかを包み隠さず率直にお伝えしたいと思います。

提供品による実機検証と進化

SOUNDPEATS(サウンドピーツ)は、イヤホンを作り始めて16年以上の長い歴史を持ち、世界中で累計3,800万台以上ものイヤホンを販売してきた非常に実績のあるオーディオブランドです。「Hear The Difference」というスローガンのもと、高品質なイヤホンを一部の限られた人だけのものではなく、すべての人が日常的に気軽に使える世界を目指している姿勢には、個人的にもすごく共感しています。

今回、そんなSOUNDPEATSさんから「Air5 Pro+」の実機をご提供いただき、毎日のようにじっくりとテストする機会に恵まれました。企業様からの提供品と聞くと身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、私は良いものは良い、イマイチな部分はイマイチだとハッキリ書くスタンスを貫いています。

実は以前のモデルである「Air5 Pro」も非常にコストパフォーマンスが高く、1万円を切る価格帯で完成されたイヤホンとして大ヒットを記録しました。今回の「Plus」モデルは、ベースとなる筐体の構造は前作を引き継ぎつつも、内部のドライバー構成やアンプを完全に一新し、音質を劇的にアップグレードさせた正統進化版となります。

通常価格は15,380円と、前作から約5,000円ほどの価格アップにはなっていますが、後述する超高価なMEMSドライバーや専用アンプが搭載されていることを考えれば、この価格設定でもオーディオ市場においては規格外の安さです。

私自身、普段から様々なガジェットやオーディオ機器に触れていますが、提供品であっても一切の忖度はせず、ユーザーの視点に立って厳しく評価しました。静かな自宅のデスク、周囲の雑音が気になる外出先など、様々な環境で数週間にわたり使い倒して見えてきたリアルな姿をお届けします。

デザインと快適な装着感

毎日持ち歩くガジェットとして、デザインや装着感は音質と同じくらい重要な要素ですよね。Air5 Pro+の充電ケースは、前作の少し銅色がかったカラーリングから一新され、深く引き締まったブラックを基調としつつ、フチに沿って上品なゴールドのラインが施された非常に高級感のあるデザインへと進化しています。

マットとグロスが入り混じったような質感は所有欲をしっかりと満たしてくれますし、デスクの上に置いてあるだけでも絵になる洗練されたルックスです。ちなみに、SOUNDPEATSには「ピーツギタリスト」という可愛らしいキャラクターがいるそうで、こうした遊び心があるブランド姿勢も親しみが持てますね。

重量に関しては、イヤホン本体が片耳で約5.1g、ケース込みの総重量が約54.2gとなっています。前作のAir5 Proが片耳約4.9gだったため、わずかに重量が増していますが、これは内部にMEMSドライバーや専用アンプなど、より高度な音響パーツを詰め込んだ結果であり、実際に手に持ったり耳に着けたりしても、その重量差をネガティブに感じることは一切ありません。

イヤホン本体の形状は人間工学に基づいたショートスティック型を採用しており、耳のくぼみにスッと収まります。過度な圧迫感がなく、長時間のデスクワークや移動中でも耳が痛くなりにくい、非常に快適で安定したフィット感を実現しています。

また、スティック部分のタッチセンサーの感度も良好で、再生や停止、モード切り替えなどの操作もスムーズに行えます。IPX5の防水性能も備えているため、突然の雨や軽い運動時の汗程度であれば全く問題なく使える、日常使いに寄り添った堅牢な作りになっています。

最新技術がもたらす圧倒的な高音

このイヤホンにおける最大の目玉であり、オーディオ業界全体が熱視線を送っているのが、xMEMS社製のシリコンマイクロスピーカー「Cowell」の搭載です。専門的な音響工学の話はなるべく避けますが、要するに従来の樹脂や金属を使った振動板ではなく、半導体の製造プロセスを用いてシリコンウェハーから作られた「極めて硬くて、極めて軽い」ドライバーを採用しているんですね。これまでのハイブリッドイヤホンでは、高音域を鳴らすためにバランスド・アーマチュア(BA)型のドライバーがよく使われていましたが、どうしても特有の金属的な刺さりや、人工的な冷たい響きが気になることがありました。

しかし、このMEMSドライバーは全く次元が違います。公式が「クリアなのに、刺さらない」と謳っている通り、女性ボーカルのハイノートや、日本語ボーカルで特に気になる「サ行(シ、ス、セなど)」のキツさが全くなく、絹のように柔らかく、温かみのある高域で耳を優しく包み込んでくれるんです。さらに、低音域を担当する10mmダイナミックドライバーにも妥協がありません。内部にデュアル銅線を搭載し、PUとPEEKを組み合わせた軽量ハイブリッド素材の高精度複合振動板を採用しているため、非常に深く迫力のあるタイトな低音を鳴らしてくれます。

補足:内蔵されている「Class-H(H級)アンプ」とは?

A級やAB級、D級などと同じアンプの動作方式(クラス)の1つで、ひとことで言うと「音の大きさに合わせて使う電力を賢く切り替えるアンプ」のことです。オーディオ好きの方だと『H級って効率重視で音が悪いんじゃ…』と思うかもしれませんが、実はベースは高音質なアナログアンプ(AB級など)のままで、電源の電圧だけを音の波に合わせてコントロールする仕組みになっています。
綺麗な音を鳴らすために高い電圧が必要不可欠なMEMSドライバーのポテンシャルを一切妥協せず引き出しつつ、イヤホンの限られたバッテリー消費を最小限に抑え込むための、非常に理にかなった贅沢な裏方技術なんですね。

参考リンク・技術情報の引用元

実機テストで使用した視聴楽曲と音質の印象

今回のレビューにあたり、デフォルトの音質やEQの変化、そして何よりドライバーの基礎的なポテンシャルを確かめるため、様々なジャンルの楽曲をじっくりと聴き込んでみました。実際にテストで使用したのは以下の楽曲です。それぞれの曲でAir5 Pro+がどのような表情を見せてくれたのか、率直な感想をお伝えしますね。

edamame / bbno$(低音の迫力・アタック感の確認)

この曲は、とにかくベースラインの重低音とビートのアタック感がキモになるヒップホップチューンです。Air5 Pro+で聴いてまず驚いたのが、10mmダイナミックドライバーが鳴らす低音の「タイトさ」です。ボワボワと不自然に膨らむような安い低音ではなく、輪郭がクッキリとしたパンチのある重低音が鼓膜を心地よく揺らしてくれます。それでいて、高音域のハイハットの刻みは極めてシャープです。強烈な低音がボーカルや高音をマスクすることが全くなく、それぞれの帯域が見事に分離して聴こえてくるのは見事の一言ですね。

Left and Right / Charlie Puth(左右のパンニング・ボーカルの定位)

タイトルの通り、ボーカルやコーラスが左右のチャンネルを激しく行き来するギミックが楽しい楽曲です。この曲では、イヤホンの「音像定位(音がどこで鳴っているかの正確さ)」をテストしました。結果は大正解です。Charlie Puthのボーカルが右から左へ移動する軌跡が、目を閉じるとはっきりと線で描けるほど精緻に描写されます。頭の中心で鳴るべき主旋律はブレずに中央にビシッと定位し、そこから広がるコーラスとの距離感が非常にリアルです。不自然に音場を広げるのではなく、音が配置されている場所の正確さに、MEMSドライバーのレスポンスの速さが活きていると感じました。

いつか王子様が / Bill Evans(ピアノの余韻・ジャズの空気感)

アコースティックなジャズの名盤からの一曲。ここでは、生楽器のリアルな響きと空気感をチェックしました。特に注目すべきはピアノの打鍵音とシンバルの音色です。従来のBA(バランスド・アーマチュア)型ドライバーだと、シンバルが少し金属的でシャカシャカと冷たく聴こえがちなのですが、Air5 Pro+は「極めてクリアなのに、全く耳に刺さらない」というシルキーで温かみのある高音を奏でてくれます。ウッドベースのふくよかな響きと、消えゆくピアノの余韻の繊細さが見事に調和しており、まるで目の前でトリオが演奏しているかのような、濃密なジャズクラブの空気感を味わえました。

Whenever You Call / 嵐(ボーカルのハーモニー・声の分離感の確認)

ブルーノ・マーズが楽曲制作を手掛けた、全編英語詞の美しいミディアムバラードです。この曲で確かめたかったのは、メンバー5人の「声の分離感」と「重なり合うハーモニーの美しさ」です。解像度の低いイヤホンだと全員の声が団子状に混ざってしまうのですが、Air5 Pro+のMEMSドライバーを通すと、ユニゾンでもそれぞれの声の個性がくっきりと際立ち、立体的で非常に生々しく聴こえてきます。また、R&B特有の心地よいグルーヴを生み出すベースラインを10mmダイナミックドライバーがしっかりとタイトに支えており、ボーカルの帯域を一切邪魔しません。シルキーで温かみのあるコーラスワークを、まるでスタジオの特等席で聴いているかのような贅沢な気分にさせてくれます。

I Will Be There With You / David Foster(壮大なオーケストレーション・音の広がり)

航空会社の搭乗テーマ曲としても有名な、壮大なオーケストラアレンジの楽曲です。ここではLDAC接続の真価が発揮されました。静かなストリングスの立ち上がりから、金管楽器とパーカッションが一斉に鳴り響くフルオーケストラのダイナミクスを、専用のClass-Hアンプが余裕を持ってドライブしています。コンサートホールの広さと奥行きがしっかりと感じられ、たくさんの楽器が重なり合っても音が一切濁りません。オーケストラや映画のサウンドトラックなど、スケールの大きな楽曲を聴くのにも十分に耐えうるポテンシャルを持っていることが確認できました。

君のストーリー / 遥海(ボーカルの定位・重低音のうねり)

パワフルでエモーショナルな女性ボーカルと、深く沈み込むような重低音が特徴的な一曲です。遥海さんの圧倒的な声量が真ん中にドシッと定位し、その下を這うようにベースのうねりが響き渡ります。高音がどこまでも伸びていくボーカルのピーク部分でも、MEMSドライバーの恩恵で音が割れたり歪んだりすることが一切ありません。低音の深い沈み込みと、透明感あふれる女性ボーカルの高音が、お互いを全く邪魔することなく1つの空間で見事に共存しています。「クリアな高域と迫力の低域の両立」という、このイヤホン最大のコンセプトを最も分かりやすく体感できた楽曲でした。

楽曲テストの総括

様々なジャンルを聴き込んでみて分かったのは、Air5 Pro+は「不得意なジャンルが極めて少ない万能機」であるということです。特に、生楽器のアコースティックな響きや、女性ボーカルの繊細な表現、そして複数人のコーラスワークにおいては、同価格帯のライバル機を完全に置き去りにするレベルの解像度を持っています。普段聴き慣れたプレイリストから、今まで聴こえなかった音が聴こえてくる楽しさを存分に味わうことができました。

最大55dBのANCと外音取り込み

作業中の集中力を担保する上で欠かせないのが、アクティブノイズキャンセリング(ANC)の性能です。このモデルは、ハイブリッド方式とAI適応型(アダプティブ)アルゴリズムを組み合わせることで、最大-55dBの強力なノイズ低減を謳っています。実際に使ってみると、この数値が単なるカタログスペックではないことがすぐに分かります。エアコンの持続的な風切り音や、外を走る車のロードノイズ、あるいはカフェで作業する際の周囲のざわめきなどに対して、ANCをオンにした瞬間に圧倒的な静寂空間を作り出してくれます。

一方で、外音取り込みモードの実力も確かなものです。イヤホンを装着したままでも周囲の環境音を大きめに拾ってくれるため、自然な感覚で外の状況を把握できます。自分の声が少しこもって聴こえる感覚はありますが、レジでのちょっとした会話や駅のアナウンスを聞き取る用途としては十分すぎる性能です。

マイク性能とクリアな通話品質

リモートワークや外出先での電話対応が多い現代において、イヤホンのマイク性能は非常に重要です。Air5 Pro+は、左右合計6基の高感度マイクを搭載し、AIノイズリダクションアルゴリズムと組み合わせることで、過酷な環境下でもユーザーの声をクリアに届ける工夫が施されています。実際に様々なシチュエーションで通話テストを行ってみましたが、その実力は非常に高いレベルにまとまっています。

静かな室内環境での通話はもちろんのこと、車通りが多く環境騒音が激しい街中の交差点でもテストを行いました。AIノイズリダクションが見事に機能し、周囲の車の走行音や雑踏のノイズを強力にカットしながら、私の声だけを正確に抽出して相手に届けてくれました。さらに、扇風機の風を直接マイク部分に当てるような意地悪な風切り音テストも実施しましたが、ボフボフという不快な風切り音が通話相手に伝わることはなく、屋外の強風下でも安定して会話を続けることができました。ビジネスユースのオンライン会議からプライベートの通話まで、マイク品質に不満を抱くことはまずないでしょう。

また、同時に2台のデバイス(PCとスマホなど)に接続できる「マルチポイント機能」にも対応しており、PCで動画を見ている最中にスマホに着信があっても、シームレスに切り替えて電話に出ることができます。さらに、音声の遅延をわずか60ms(0.06秒)に抑える「ゲームモード」も搭載されているため、スマートフォンでの動画視聴時にも映像と音声のズレが気になりません。日常のあらゆるシーンを快適にサポートしてくれる頼もしい相棒と言えます。

比較:MEMSドライバーのSOUNDPEATS Air5 Pro Plusレビュー

ここからは、専用アプリを使ったカスタマイズ性や、私が普段から愛用しているハイエンドイヤホンたちとの比較、そして購入前に知っておくべき弱点について深く切り込んでいきます。

アプリの使い勝とイコライザー

完全ワイヤレスイヤホンの性能を100%引き出すためには、連携する専用アプリ「PeatsAudio」の存在が欠かせません。アプリの動作は非常に軽量でキビキビとしており、ノイキャンや外音取り込みの切り替え、マルチポイントの設定、タッチ操作のカスタマイズなどが直感的に行えます。

自分で細かく設定するのが面倒な方のために、音楽ジャンルに合わせた「プリセット」も複数用意されているため、ワンタップで手軽に好みの音色へ切り替えて楽しむこともできます。しかし、本機の真価を最大限に発揮させるなら、絶対に挑戦していただきたいのが「10バンドのカスタムイコライザー」による微調整です。

Air5 Pro+のポテンシャルを引き出すイコライザーの最適解

プリセットされたイコライザーでも十分に魔法のような音響体験を得られますが、「もっと自分好みのドンピシャな音質に追い込みたい!」というこだわりの強い方に向けて、私が実際に様々なジャンルの楽曲を聴き込んで辿り着いた、10バンドのカスタムイコライザーによる「最適解(おすすめ設定)」を大公開します。

本機はデフォルトのSOUNDPEATSクラシックでも、10mmダイナミックドライバーによるタイトな低音と、MEMSドライバーによるキレのあるクリアな高音が特徴的です。ただ、MEMSドライバーのレスポンスが極めて高いためか、長時間のデスクワークや移動中に聴き続けていると、楽曲(特にシンバルが多用されるロックや、電子音が際立つEDMなど)によっては、低音域が少しだけ元気すぎて耳が疲れてしまう場面がありました。

そこで、解像度の高さを一切損なわずに、長時間でも聴き疲れしない「極上のマイルド&クリアサウンド」へと進化させるためのチューニングを考案しました。

こちらで是非、嵐のWhenever You Callを聞いてほしいですw

つかさ流・おすすめカスタムEQ設定

  • 32Hz〜180Hz(低音域) : 【0 〜 -3】 超低域の重みは残しつつ、バスレフ特有(なんとなくこのイヤホンはバスレフっぽい感じがしたので)の「ボワつき」の主な原因となる帯域(特に180Hz)をあえてマイナスに削ることで、低音の輪郭をタイトに引き締めます。
  • 500Hz〜800Hz(中音域) : 【0 〜 +1】 音の厚みのベースとなる帯域です。ボーカルの自然な響きを損なわないよう基本はフラットにしつつ、少しだけ持ち上げて声や楽器の輪郭を立たせます。
  • 1.8kHz〜5.5kHz(中高音域) : 【+1 〜 +2】 ここが解像感とパンチ力アップの要です。プラスすることでキックドラムなどのアタック感を強調し、全体的なクリアさとキレを大きく向上させます。
  • 8kHz〜12kHz(高音域) : 【0 〜 +1】 音に抜けの良さを付加する帯域です。ただし、MEMS特有の鋭利な刺さりや金属的な響きを防ぐため、上げすぎずフラット〜微増に落ち着かせます。

この設定を施すことで、音の立体感や透明感はそのままに、ずっと聴いていたくなるような心地よいサウンドが完成します。

アプリのイコライザーの効きは非常に素直で、数値を動かしても音の歪みが出にくいため、この私の設定をベースにして、ご自身の好みに合わせて少しずつ数値を微調整していくのが、最も確実な最適解への近道だと思います。ぜひ一度、騙されたと思って試してみてくださいね。

他機種との比較検証

ここで、私が普段から手元に置いて愛用している3万円超えの最高峰ハイエンド機、「SONY WF-1000XM5」「Technics EAH-AZ100」といったモデルたちと、今回あえてガチンコで聴き比べてみたインプレッションを、軽い雑談感覚でお届けしたいと思います。

正直なところ、価格が倍以上、ものによっては3倍近く違うわけですから、絶対的な「解像感」や「音の緻密な情報量」といったオーディオ機器としての基礎体力においては、やはりソニーやテクニクスなどの王道ハイエンド機に一歩譲る部分はあります。そこは価格差を考えれば当然ですし、嘘を書いても仕方がありませんからね。

しかし、実際に交互に耳に装着して音楽を流してみると、「あれ? コスパを考えたらAir5 Pro+の音ってめちゃくちゃ良くないか?」と、思わず変な笑いとよだれが出てしまうほどの衝撃を受けるんです。とにかく音がハツラツとしていて元気が良く、最新のMEMSドライバーが叩き出す高域のキレと、10mmダイナミックドライバーによる弾力のある低音のコンビネーションは、15,380円というミドルクラスのイヤホンが鳴らしているとは到底信じられないクオリティに達しています。

音の鳴らし方には当然ユーザーそれぞれの「好み」が分かれる部分でもあります。「やっぱりソニーのあの深く沈み込む静寂とマイルドなフラットさが落ち着く」という人もいれば、「テクニクスのような瑞々しくて煌びやかな、極上の音楽体験こそが至高」という意見もあるでしょう。それは間違いなく正解です。

ですが、もしあなたが「予算を1万円台半ばまでに抑えつつ、絶対に失敗しないワイヤレスイヤホンを探している」のだとしたら、話は別です。この価格帯という枠組みの中で選ぶのであれば、Air5 Pro+が提供してくれるノイズキャンセリングの強力さ、音質全体のクオリティ、広い音場の表現力、そして何より最新のシリコンマイクロスピーカーによる圧倒的な解像感は、ライバルたちを完全に圧倒して頭一つ抜けているな、と感じます。

ハイエンド機を知っている人でも、この元気で明瞭なサウンドを聴けば「これで十分すぎる!」と納得してしまうだけの底力が、この1台には確かに宿っていますよ。

バッテリー等の弱点とトレードオフ

圧倒的な高解像度サウンドと豊富な機能を詰め込んだAir5 Pro+ですが、実用面においていくつか知っておくべき弱点(トレードオフ)が存在します。最も顕著なのが「バッテリー寿命」です。公式スペックではイヤホン単体で最大6時間となっていますが、これはANCオフなどの最適環境での数値です。

実際に最大55dBの強力なハイブリッドANCをオンにし、LDACやaptX Losslessといった高負荷なハイレゾコーデックを使用した場合、内蔵チップの演算量が増大し、さらにMEMS専用のClass-Hアンプが電力を消費するため、連続再生時間はおよそ4時間前後まで短縮されます。長時間の移動や半日ぶっ通しでの作業用途では、ハイエンド機のような圧倒的なスタミナと比較するとバッテリー残量を気にする場面が出てくるでしょう。

また、日常の利便性においても省略されている機能があります。イヤホンを耳から外しても音楽が自動で一時停止する「自動装着検出機能(近接センサー)」が非搭載であること、誠に残念ながら充電ケースが「ワイヤレス充電(Qi)」に対応していないことです。デスク周りの充電パッドにケースごとポンと置いてスマートに充電する、といった使い方ができないのは日常の中で少し不便に感じるかもしれません。

しかし、こうした機能が省略されているのは、非常に高価なMEMSドライバーや専用アンプの搭載による製造コストの上昇を吸収し、販売価格を1万5千円以下に抑えるための意図的な引き算です。すべてが100点満点の完璧な製品は存在しません。「圧倒的な高音質」と「ワイヤレス充電などの利便性」を天秤にかけた時、音質を最優先するユーザーにとっては、全く苦にならないトレードオフだと言えます。

結論:MEMSドライバーのSOUNDPEATS Air5 Pro Plusレビュー

ここまで、革新的なドライバー技術から実際の使用感、精度高い音響アンプ、テスト楽曲による検証、そして手持ちのハイエンド機との詳細な比較まで、様々な角度から深く掘り下げてきました。総括すると、本機はワイヤレス充電の非対応や外音取り込み切り替え時のUIの煩わしさ、高負荷時のバッテリー消費の早さといった、いくつかの明確な弱点を抱えていることは事実です。もしあなたが、スマートフォンとの完璧な連携や、すべての機能がシームレスに動くスマートな利便性を最優先に求めるのであれば、予算を大きく上げてハイエンド機を選ぶべきでしょう。

しかし、そうした細かな欠点をすべて吹き飛ばしてしまうほど、このイヤホンが叩き出す「クリアなのに、刺さらない超高解像度サウンド」には、言葉を失うほどの魅力が詰まっています。10mmダイナミックドライバーの躍動感ある低音と、次世代xMEMSドライバーが描く一切の歪みがない透明で温かい高音の融合は、1万円台という価格帯の常識を完全に塗り替えました。かつて、これほどの解像度を手に入れるためには、数万円もする高級な有線システムが必要でした。それが今や、完全ワイヤレスの身軽さでポケットに入れて持ち運べる時代になったのです。

言い過ぎかもしれませんが、有線イヤホンを愛好するオーディオファイルのサブ機としても、あるいはワンランク上の本格的な音楽体験を手頃な価格で手に入れたいと願うすべての人にとって、間違いなく期待を大きく上回る感動を与えてくれます。

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