S22 UltraからS25 Ultraへ!実際に変えて感じた良い点・微妙な点

2022年4月から約3年間、Galaxy S22 Ultraを愛用してきました。その間に何度もOSアップデートを重ね、機能面でも操作性でもまったく不満を感じることなく使用していました。画面の美しさ、カメラの多機能さ、Sペンの便利さ──どれもが完成度の高いスマートフォンでした。
しかし、やはり年月とともに気になってくるのがバッテリーの劣化。朝から夜まで使うと、どうしても終盤にはモバイルバッテリーが必要になることが増え、充電の手間もかかるようになってきました。買い替えの最大の理由はこのバッテリー問題です。
また、タイミングとしても悪くなく、Galaxy S22 Ultraにまだある程度の下取り価格がついている今なら、実質的な負担を減らして新しい端末に移行できるという判断もありました。
正直に言えば、最近のスマホはどれも高価格帯で、「端末代だけで20万円近くもするの?」と驚くのが本音です。それでも、新しいモデルにはやはり新鮮な体験や向上した使用感を期待してしまいます。そんな想いを抱きながら、Galaxy S25 Ultraに買い替える決断をしました。
開封の感想と本体の印象

箱を開けて手に取った瞬間、「あ、これは上質だ」と素直に感動しました。まず感じたのは、手に持ったときの重厚感と絶妙なバランス。手にしっくりと馴染み、まるで高級な道具を扱っているかのような満足感があります。S22 Ultraも高級感がありましたが、S25 Ultraはさらに洗練された印象で、触れた瞬間から違いを感じました。
特に嬉しかったのが、ディスプレイがフラットになった点です。S22 Ultraでは湾曲ディスプレイの影響でガラスフィルムを貼るのが非常に難しく、専用フィルムを試しても満足できる仕上がりにならず、最終的にはフィルムなしで運用していました。しかし、S25 Ultraはフラットディスプレイのおかげでガラスフィルムがぴったり貼れる構造になっており、安心して保護できるのが大きな進化です。実は私は「本当はフィルムを貼りたくない派」なのですが、画面が美しいからこそ、傷を防ぐためにも今回は念のため貼りました。

また、今回もケースは信頼と実績のあるPITAKAを選びました。約8000円と少し高めではありますが、S22 Ultraのときも3年間使用してまったく劣化せず、落下時も安心できるほどの耐久性があったため、今回も迷わず同じブランドにしました。質感も高く、手触りも良いため、スマホを持つ時間が少しだけ嬉しくなるような感覚すらあります。価格以上の価値があると感じています。

ディスプレイの違い|ぱっと見でも「美しい」
リフレッシュレートは120HzでS22と同じ仕様ではありますが、S25 Ultraのディスプレイはそれ以上に強い印象を残してくれました。まず、表示される白が非常に明るく、目にやさしい柔らかさを保ちつつ、純白に近い色味で映し出されます。そのため、長時間のウェブ閲覧や文書読解時でも目の負担が少なく、より快適な体験が得られました。黒の表現も一段と深くなっており、しっかりと引き締まった漆黒の表現が可能になっているため、映画の暗いシーンや夜景写真ではコントラストの違いが一目で分かります。
さらに、画面のコントラストや色彩表現は、従来機種よりも確実に進化しています。写真や動画の発色が非常に鮮やかで、まるで高級なOLEDテレビを小型化して持ち歩いているかのような感覚になります。特に人物の肌の色や空のグラデーションなど、微妙な色の階調が非常に繊細に描写される点には感動すら覚えました。色味もナチュラルでありながらも、目を引く鮮やかさを備えており、見ていて飽きが来ません。過度に派手すぎず、それでいて確かな違いを感じ取れる絶妙なバランスです。
屋外での視認性も見逃せません。直射日光が当たる環境下でも画面の内容がしっかりと確認できるほど輝度が高く、特に夏場や屋外作業が多い方には大きな恩恵となるでしょう。S22 Ultraでも一定の視認性はありましたが、S25 Ultraではそれがさらに一段上のレベルに到達しています。反射の抑制もしっかりされていて、ガラスフィルムを貼った状態でも視認性に影響が出にくい点もありがたいです。
総じて、数値だけでは判断できない、使ってこそ実感できる完成度の高さがこのディスプレイにはあります。映像コンテンツをよく楽しむ方や写真を見る機会が多い方にとって、間違いなく満足度の高いディスプレイだと感じました。
処理性能と発熱について
正直なところ、S22 Ultraでも日常的な使用には十分すぎるほどの性能があり、SNSの閲覧、動画視聴、マルチタスクも問題なくこなせていたため、買い替えた当初は「処理性能の差はそこまで感じないのでは?」と思っていました。しかし実際にS25 Ultraを使ってみると、細かい部分でのレスポンス向上や、タッチの追従性、アプリの起動時間の短縮といった、日々の使用感をより快適にする違いがじわじわと実感できます。
特に感動したのは指紋認証や顔認証の速度と精度。S22 Ultraでも不満はなかったのですが、S25 Ultraではロック解除が一瞬で終わるレベルで、意識せずにロックが解除される感覚です。日常のなかで何度も触れる部分だからこそ、こうした体感速度の向上は使っていて大きな快適さに繋がります。
ただし、処理性能が向上したとはいえ、発熱はゼロではありません。特に夏場や重めのアプリを連続使用したときには、本体が温かくなってくるのを感じます。発熱のタイミングとしては、動画編集や高負荷のゲームアプリを30分以上連続で使ったとき、あるいは真夏の屋外でのカメラ使用時に特に目立ちました。ただ、不快に感じるほどの熱さではなく、持っていて不安になるような熱暴走もなく、冷却性能もそれなりにコントロールされている印象です。
また、バックグラウンドでのアプリ制御やバッテリー消費の最適化によって、重い処理を行っても以前よりバッテリーの減りがマイルドになっていると感じました。長時間使ってもバッテリーが極端に減らないのは、プロセッサの省電力化と制御の賜物でしょう。
カメラ性能の進化は?

スペックとしては確実に進化しており、S25 Ultraでは新しいセンサーやAI補正が強化され、写真のディテールや色味がよりナチュラルかつ鮮やかに表現されるようになっています。特に暗所性能は向上しており、ナイトモードでの撮影では以前よりも明るく、ノイズの少ない写真が撮れるようになった印象があります。また、望遠撮影時の解像感も増しており、手持ちでもブレが少なく、スムーズなズームが可能です。
ただし、個人的な使い方としては、スマホカメラをメインにしていないため、その恩恵をフルに感じることは少なかったのが正直なところです。というのも、最近FujifilmのX100VIを手に入れたばかりで、写真撮影に関してはもっぱらそちらに頼っているからです。X100VIの持つ描写力と操作感、フィルムシミュレーションの楽しさに夢中で、スマホカメラは「サッと撮る記録用」という立ち位置になっています。
それでも、ちょっとした日常の記録やメモ代わりの撮影にはやはりスマホが便利であり、その際の撮影体験が快適で画質も高ければ、それに越したことはありません。特に子どもの何気ない瞬間や外食先の料理、SNS投稿用の写真などでは、手軽さとスピード感が重要になるので、S25 Ultraのカメラ性能が底上げされているのは安心材料です。
カメラを重視してスマホを選ぶ方にとっては、明確な進化を感じられる部分も多いと思いますが、私のようにメインの撮影機材を別に持っている方にとっては「性能が良くなっているのは嬉しいけど、そこまで重視しない」という位置付けになるかもしれません。結局のところ、用途やスタイルによって評価が分かれる部分だと感じました。
バッテリーとスピーカー性能
今回、一番実感として大きかったのがバッテリーとスピーカー性能の向上です。まずバッテリーについてですが、S22 Ultraでは購入当初は1日持っていたものの、2年を超えたあたりから夕方になるとバッテリー残量が心許なくなり、外出時には常にモバイルバッテリーを持ち歩くようになっていました。それがS25 Ultraに変えてからは、朝から晩まで使ってもバッテリー残量に余裕があり、安心して1日を過ごせるようになりました。特に動画視聴やナビ使用、SNSを同時に使っていても減りが緩やかで、省電力化の工夫がしっかり効いている印象を受けます。
また、急速充電の速度も向上しており、短時間の充電でしっかり回復してくれるため、忙しい朝の準備中や外出前のちょっとした時間でも充電に困らなくなりました。日々の使用感として、「充電の不安がない」というのは思っている以上に快適で、ストレスからの解放と言っても過言ではありません。
そして、もう一つ驚かされたのがスピーカー性能です。S22 Ultraの時点でもステレオスピーカーとしての完成度は高かったのですが、S25 Ultraでは明確に音の厚みが増しており、特に低音の鳴り方が違います。ベースの音やドラムの響きが力強く、音楽を聴いたときの没入感が大幅にアップしました。また、動画視聴時の人の声もクリアに聞こえ、音量を上げなくても聞き取りやすいのが嬉しいポイントです。
スマホ単体でYouTubeや音楽、Podcastなどを楽しむ機会が多い方にとって、このスピーカー性能の向上は日常体験の質をワンランク上げてくれるものだと感じました。まさに“聞けるスマホ”として、ちょっとしたBluetoothスピーカー代わりにもなり得るレベルです。
地味に嬉しい変化と不便だったこと

フラットディスプレイになったことでフィルムが貼れるようになったのは、想像以上に嬉しいポイントでした。S22 Ultraのような湾曲ディスプレイでは、ガラスフィルムを貼ると端が浮いたり、タッチ感度が落ちるなどの問題がありましたが、S25 Ultraではそういった心配がほとんどありません。ぴったりと貼ることができ、見た目も美しく仕上がります。実際のところ、私は「フィルムは貼りたくない派」ですが、画面があまりにもキレイで傷をつけたくないため、今回はしっかり保護することにしました。貼れる自由があるということ自体が、安心感や選択肢の幅を広げてくれます。
一方で、機種変更時に毎回厄介だと感じるのが、おサイフケータイの移行です。SuicaやiD、QUICPayなど複数の設定をいちいちやり直す必要があり、しかもその手順がアプリごとに異なるため、非常に面倒でした。特にSuicaは、古い端末側での削除処理と、新端末への再設定が必要で、その間にチャージ残高の管理なども加わり、手間と注意を要します。正直なところ、これだけ面倒ならもうおサイフケータイ機能は使わなくてもいいのでは、とすら思ってしまいました。
実際、現在の私はPayPayや楽天Payなどのバーコード決済が中心となっており、非接触決済の必要性はそれほど高くありません。そう考えると、今後はキャリアモデルにこだわらず、もっと安価で柔軟なSIMフリー端末を選ぶのも現実的な選択肢として検討する価値があると感じています。利便性よりも移行の煩雑さが勝ってしまうのは、少し残念ではありますが、それだけに次の端末選びの基準も変わってくるかもしれません。
S22 Ultraと比較したメリット・デメリットまとめ

S22 UltraからS25 Ultraに買い替えて感じた違いを総合的にまとめると、全体として確実に「洗練された上位互換」という印象を持ちました。ハードウェアの進化だけでなく、日常の使い勝手に直結する改善が多く、体感としての満足度が非常に高いです。以下に、それぞれの観点から感じたメリットと「想定通り・やや不満」だった点を詳しく整理します。
良かった点
- バッテリー持ちの向上:S22では夕方には不安になる場面があったが、S25では朝から晩まで安心して使える。
- 画面の発色や美しさがさらに進化:白や黒の深み、屋外での視認性、全体の色再現が非常にナチュラルで高精細。
- スピーカー音質が格段に良くなった:低音がしっかりと響き、音楽や動画の没入感が高まった。声も聞き取りやすく、音量を上げずに済む。
- 指紋認証・顔認証の反応が速い:ロック解除の一瞬の速さが、日常の快適さに大きく寄与。
- フラットディスプレイでフィルム対応:保護フィルムが綺麗に貼れる安心感。S22では難しかった点の明確な改善。
- 上質な筐体と所有感の向上:質感や手触り、見た目から「良いものを持っている」感覚が強まった。
イマイチ or 想定通りだった点
- 発熱はある(特に夏場):処理性能向上の裏で発熱も依然として発生。特に高負荷時や屋外使用時に注意。
- カメラ性能の進化は使い方によっては不要:X100VIなど別のカメラを使っている人には過剰な性能。スマホに求める役割次第。
- おサイフケータイ移行が面倒:アプリごとの移行手順や認証が煩雑。PayPayなどへの移行を機に、機能を使わなくなる選択肢も考えたくなる。
このように、S25 UltraはS22 Ultraから確実な進化を遂げていますが、全員にとって完璧なアップグレードかというと、ライフスタイルや使用目的によって評価が変わる部分もあると感じました。
下取り・買取について(後日追記)

スマホを買取してくれる会社は沢山あり、どこに買取に出そうかと毎回悩みます。今回は、ダイワンテレコムさんとイオシスさんで悩みましたが、何度か使用したことのあるイオシスさんにしました。買取の価格は双方差はないと思います。

査定に出す前に本体の簡単なクリーニングとデータ消去を行い、万全の状態で提出。端末には若干の傷があるものの、比較的きれいに使っていたこともあり、そこそこの査定額になるのではないかと期待しています。
実際の査定金額については後日追記予定ですが、やはり端末の価値が下がりきる前に手放すという判断は正しかったと感じています。最近はスマホの買取相場も変動が激しく、ちょっとしたタイミングの差で数千円から数万円変わることもあるため、早めの売却はひとつの戦略だと思います。
今回はS25 Ultraの購入時点で下取りに出さず、自分で買取業者に持ち込んだことで、条件面でも納得のいく選択ができました。キャリア下取りよりも高く売れることが多いため、今後もこのスタイルを続ける予定です。

まとめ|S22 Ultraユーザーは買い替えるべき?

S22 Ultraは依然として高性能なスマートフォンであり、日常使いにおいて特に不満を感じることは少ない名機です。画面の美しさ、Sペンの使い勝手、マルチタスクの処理能力──いずれも十分な完成度で、買い替えの必要性を感じない方も多いでしょう。
しかし、約3年が経過した今、バッテリーの持ちに不安を感じていたり、より快適な動作や高音質のスピーカー、美しいディスプレイに魅力を感じるならば、S25 Ultraは確実に“上質な買い替え先”としておすすめできる端末です。単なるスペックアップにとどまらず、所有感や使い心地の面でも日々の満足感が向上します。
さらに、ディスプレイがフラット化されたことでフィルム選びの自由度が増し、保護しやすくなった点や、指紋・顔認証の反応速度が向上したことなど、使い勝手の細かな改善も無視できません。
特にこれから数年単位でスマホを使い続ける予定がある方にとっては、今のタイミングでS25 Ultraに乗り換えることは、長期的に見ても賢い選択肢のひとつと言えるでしょう。

