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WAVLINK WIFI中継器 AC600 デュアルバンド 屋外用を試してみた。

TUKASA
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皆さんは屋外でWi-Fiが使用したいと思ったことは無いでしょうか?
庭が広い家や、別荘、離れ等、もう少しWi-Fiが届いたら良いのにと思う事は無いでしょうか。

そんな時に必要なものが、より高出力なWi-Fiルーター若しくは、リピーターと呼ばれる電波を増幅して再送信する装置が必要となります。

今回は、その両方の機能を兼ね備えた、「wavlink」というメーカーから発売されている、「AC600 Dual Band Outdoor Wi-Fi Range Extender」という製品をご紹介します。
この記事では、簡単に、設定等を含めて説明していきます。

庭が広く隅々までWi-Fiが届かない、門扉にWi-Fiのセキュリティカメラを設置したい等、自宅のWi-Fiを遠くまで飛ばしたい願望の方は、是非、最後までご覧になり、活用してみてください。

購入したもの

今回購入したものは、wavlink社製の「AC600 Dual Band Outdoor Wi-Fi Range Extender」という製品です。

こちらについて説明していきます。

付属品

付属品は、一通り揃っておりますが、屋外用に長いLANケーブルは別途用意する必要があります。

説明書も付属しており、日本語訳されているのでわかりやすいと思います。

出来ること

この製品を使用して出来ることは、3つあります。

  1. WISP/Bridge Mode
  2. Repeater Mode
  3. Router/AP Mode

おそらく、皆さんは、①か②で使用することになると思います。

モード毎の説明

WISP/Bridge Mode

ご家庭のLAN環境を利用して新たにWi-Fi環境を設けるモードとなります。
既存のWi-Fi環境とは異なるネットワークとなります。

例えば、現在、スマホやPCから自宅のWi-Fiに繋いでいるとします。
そのネットワークを「A」とすると、新たに「B」というネットワークが出来ることになりますので、外で使用する場合、「B」というネットワークに繋ぎ直さないとならないということになります。

ただし、ネットワーク自体は同一なので、AirPlayやクロームキャスト等は可能です。

メリットデメリット

メリット
  1. 煩わしい設定が不要、デフォルトがこのモードなので、あまり考える必要がない。
  2. 既存ネットワーク「A」の調子が悪くなっても「B」が使え、保険にもなる。
デメリット
  1. ネットワーク「B」を使用したい時は、ご自身で切り替える必要がある。ただし、一度接続すれば、スマホやタブレットは電波の強い方へ自動的に接続するため、そこまで気にしなくても良い。

Repeater Mode

既存の無線LANの電波を拡張するようなイメージです。

例えば、現在、スマホやPCから自宅のWi-Fiに繋いでいるとします。
そのネットワークを「A」とすると、新たに拡張「A+」というネットワークが出来ることになり、既存「A」の電波が悪くなったら、自動的に「A+」へ切り替わり、より遠くへ電波が届くことになります。

メリットデメリット

メリット
  1. 今のWi-Fiの範囲が広くなるイメージで、再接続等の手間が無く、シームレスに接続が出来る。
デメリット
  1. デフォルトのモードでは無いので、設定が必要となる。ただし一度設定してしまえば、あとは楽。
  2. 既存ネットワーク「A」の調子が悪くなると、同時に「A+」も悪くなる。

Router/AP Mode


ルーターも無線LANの設備がない人向けのモードです。一般家庭だとあまり使用しないモードかと思いますので割愛します。

個人的には、WISP/Bridge Modeが分かり易くて良いと思いました。

接続方法

ハード的な方法と、ソフト的な方法を説明していきます。

ハードウェア編

本体の下側のキャップを外します。

LANケーブルを接続します。
※ここでは、付属のLANケーブルを使用しましたが、屋外に設置する場合は、屋外用のケーブルを購入することをおすすめします。

パッキンが付属してますので、通常のLANケーブルの太さであれば、大丈夫です。

※このパッキンは、パカッと割れるので、通す必要はありません。

反対側のLANケーブルを、四角いボックスの「POE」の端子へ接続してください。

その反対側の「LAN DATA IN」には、既存の無線LANルーターからLANケーブルを繋いでください。

もちろん、電源端子には電源を。

あとは、アンテナを表示通り「5G」、「2.4G」を接続します。

こちらにて、ハード的なセッティングは完了です。

最後に、四角いボックスの電源ボタンをONにしてください。

ソフトウェア編

特別なソフトウェアやアプリ等は必要ありません。
一般的なブラウザ、サファリやクロームでOKです。

まずは、スマホの設定画面から無線LANの項目を開いてください。

そうすると、現在のネットワークの下に、利用可能なネットワークとして、「WAVLINK-AC」と「WAVLINK-N」が現れますので、5G帯のACの方を選択します。

接続が完了すると、現在のネットワークが「WAVLINK-AC」に変更されます。

そうしたら、サファリやクローム等のブラウザソフトを立ち上げて、左のようにアドレスを入力してください。

http://wifi.wavlink.com

正しく接続出来ると、このようなログイン画面に変わります。

パスワードは「admin」です。

ログインボタンを押します。

ログイン出来ると、このような画面が開きますので、国と時間とパスワードを登録します。

国はJAPAN(JP)、時間も(UTC+9:00)Japanを選択します。

ログインパスワードは、デフォルトの「admin」は使用出来ませんので、適当なパスワードを考えて登録してください。(忘れないようにね)

WISP/Bridge Mode

まずは、先に説明したWISP/Bridgeモードを設定します。

ウィザードの画面で、デフォルトになっているのがこのモードです。

こちらをタップしましょう。

ウィザードの画面に切り替わると、このような画面になるので、セキュリティタイプとWi-Fiパスワードを設定します。

ここでは、セキュリティモードを「WPA/WPA2 Mix」にします。

Wi-Fiパスワードは、このwavlinkへ接続するためのパスワードとなります。

終わりますと、こんな感じのメッセージとなります。

設定が完了すると、wavlinkが再起動されるので、Wi-Fi接続が切れます。

なので、再度、接続してください。

正しく接続し、再度ログインしますと、ステータス表示がこのようになります。これで完了です。

Repeater Mode

続いて、リピーターモードです。

ウィザードの画面から、今度は「Repeater」を選択します。

ウィザードが始まると、既存のネットワークを検索し始めますので、少し待ったください。

既存のネットワークが検索されますと、リストとして出てきます。

どのネットワークに接続するのかを選択し、そのネットワークのパスワードを入力したら、コネクトボタンを押して、接続します。

こちらにて、設定が完了しました。

この後、本体が再起動されるので、再起動する際に、四角いボックスの「LAN DATA IN」に接続したLANケーブルを抜いてください。

優先LANが接続されていると、再起動を繰り返してしまいますので、注意してください。

以上で、2パターンの設定方法の説明を終了します。

設置のポイント

設置のポイントは、なるべく高い位置に設置すると、より遠くへ届くと思います。
2Fの方は2Fのベランダ等に設置すると良いかと思いますが、指向性が強いようなので、届けたい方向へ向ける必要があると思いました。

検証結果

条件

  1. WISP/Bridge Modeを使用
  2. 2Fベランダの取手に取り付け
  3. 50m、150m、200mの距離で測定(100mの良い場所がなく調査不可)

という条件で測定

結果

開始地点

開始地点では、インターネット下り速度82Mbps、Wi-Fi速度353Mbpsです。

50m地点

50m地点では、インターネット下り速度85Mbps、Wi-Fi速度305Mbpsで問題はないようです。

150m地点

150m地点となると、インターネット速度下り5Mbps、Wi-Fi速度2Mbpsとなり、実用に耐えられない速度となりました。

200m地点

200m地点では、5G帯が使えず2.4G帯で検証、インターネット下り速度2Mbps,Wi-Fi速度3Mbpsとなり、実用には耐えられない速度でした。

まとめ

実際に使用してみた感じでは、500mは届かないのでは無いかと思いました。

実験結果として、150m地点で既に実用には耐えられないレベルとなってしまいましたので、実用域としては、50m〜100m位だと思います。

今回、100m地点が田んぼの中で入ることが出来ず検証出来ませんでしたが、スマホを片手に歩いている感じでは100m位までは何とか使えるのではないかと感じました。

ただ、アンテナの向きや周囲の環境(建物がある等)によっても大分左右されますので、一概には言えませんが・・・。

設置する高さ、方向が重要なので、設置してみてから色々な向きにすることによって変わってくると思いますので、是非、諦めずに試してみてください。

設置する高さ、方向が重要なので、設置してみてから色々な角度にすることによって変わってくると思います。

また、もっと遠くへ飛ばしたい場合は、wavlinkで異なる製品を出しているので、そちらを使用することをお勧めします。

こちらの製品のアップグレード版としては、wavlink AC1200があります。


もっとピンポイントで中継したい場合などは、1.5kmも届くwavlink N300という製品もあるので、用途によって使い分けると良いと思います。

おそらくこちらは、2台必要だと思います。

機会があれば、N300を2台使用し、本当に中継出来るのか試してみたいですね。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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