Galaxy Watchユーザーが語るGalaxy Ringのメリットと弱点

Galaxy Watch5を長年使ってきた筆者ですが、最近バッテリーの持ちが悪くなってきたことで、特に困っていたのが「睡眠時の記録」。夜にしっかりデータを取りたいのに、肝心な時に充電が切れている……。そんな悩みを解消すべく購入したのが、Samsungの新デバイス「Galaxy Ring」です。
今回は、実際に使ってみてわかったリアルな使用感を中心に、Galaxy Watch5との併用やサイズ選びのコツなども含めて詳しくレビューしていきます。
開封&第一印象

まずGalaxy Ringは、いきなり本体が届くわけではなく、最初に「フィッティングキット」が必要になります。筆者の場合は、このフィッティングキットをAmazonで購入しました。このキットには複数サイズのモックアップリングが同梱されており、自分の指に最も合うサイズを実際に装着して試すことができます。
これにより、購入前にしっかりサイズ確認ができるため、間違ったサイズを注文してしまうリスクが大幅に減ります。特にリング型デバイスはフィット感が重要なため、このステップは非常にありがたいと感じました。
サイズを確認した後、筆者は価格やポイント還元などを比較して、最終的にYahooショッピングで本体を購入しました。フィッティングキットと本体を別々のショップで手配するという手順でしたが、特に問題もなくスムーズに購入できました。

本体が届いたあとは、パッケージを開封。シンプルながら高級感があり、内容物も必要最低限。専用充電ケースや説明書が丁寧に収められており、開封時の印象も良好です。

リング本体は非常に軽量ですが、実際に手に取ってみると意外と厚みがあり、「これはガジェットだな」という印象。結婚指輪やファッションリングのように自然に馴染むというよりは、“装着している感”がしっかりあります。
サイズ選び|複数の指で使えると便利!

フィッティングキットを使って確認したところ、筆者は左手の人差し指と中指の両方に「サイズ10」でフィットすることが判明しました。指によっては関節の太さが違うため、同じサイズで装着できるのは想定外の収穫でした。
この“指ごとの互換性”が意外と便利で、たとえば長時間のタイピングや細かい作業中に違和感を感じた時、もう片方の指にサッと付け替えて使用できます。この柔軟性があることで、リングの装着感によるストレスを大幅に軽減できています。
特に日中の活動量が多い方や、指を頻繁に使う作業が多い方には、1本の指にこだわらず「複数の指で試してみる」ことをおすすめします。サイズ選びの際には、使用頻度の高い指だけでなく、他の指との互換性も確認しておくと、使い勝手がぐっと広がります。
さらに筆者のおすすめとしては、人差し指での装着が最も快適だと感じました。薬指に装着する人もいますが、実際にはリング本体に意外と厚みがあるため、薬指に着けると中指と小指の両方に当たってしまい、動作時に違和感が生じやすいのです。その点、人差し指なら親指側は空間があるため、隣接する中指側のみが触れるだけで、干渉が少なく快適です。
装着感レビュー|“つけっぱなし”は意外と難しい

Galaxy Ringのメリットとしてよく語られるのが「軽さ」と「つけっぱなしOK」という点ですが、実際に日常生活に取り入れてみると、その理想通りにいくとは限りません。理論上は24時間着用しても違和感がない設計と言われていますが、現実には多くの生活シーンで着脱が必要になる場面が出てきます。
睡眠時
睡眠中の装着感に関しては、Galaxy Watchとは比べものにならないほど快適です。重さや違和感はほとんどなく、寝返りをうっても気にならないレベル。実際に半月使ってみても、リングの存在を忘れてしまうほど自然で、睡眠専用デバイスとしては非常に優秀だと感じました。加えて、測定されるデータも詳細で、深い眠り・浅い眠り・レム睡眠のバランスもWatch5同様に把握できます。
日常生活
一方で、起きてからの生活では状況が一変します。段ボールを持ち上げるとき、キッチンで洗い物をするとき、顔を洗うとき、さらにはハンドグラインダーでコーヒー豆を挽くときなど、「指や手の側面が物に接触する動作」では明らかにリングが気になります。
特に気になるのが厚みと幅の存在感です。リングが指に食い込むような感覚があり、強い力が加わると圧迫感を感じることがあります。また、防水対応とはいえ、水に触れる作業では汚れや故障のリスクを避けるため、結局外すことに。顔を洗ったり、頭を洗ったりする場面も同様で、リングの存在が邪魔になります。
このように、実際には“つけっぱなし”は難しいというのが率直な感想です。もちろん、人によってはあまり気にならないかもしれませんが、筆者のように手をよく使う生活スタイルの人にとっては、常時装着はやや厳しい印象です。
Galaxy Watchとの使い分け

日中は基本的にGalaxy Watch5を使用していますが、夜間の睡眠やWatchのバッテリー充電中はGalaxy Ringに切り替えるというスタイルに落ち着きました。結果として、両方をうまく併用することで、それぞれの長所を最大限に活かすことができています。
Galaxy Watchは通知機能や音楽再生のコントロール、アプリ連携など、画面操作が必要なシーンでは圧倒的に便利です。仕事中や移動時など、手元での操作性を重視する場面では欠かせない存在です。一方で、Ringはディスプレイがないぶん操作性では劣るものの、睡眠時の快適性や日中の軽快な着け心地では優れています。
また、Galaxy Watch5は毎日のように充電が必要なのに対し、Galaxy Ringは1週間近くバッテリーが持つため、「充電中に何も記録できない」という問題を解消してくれるのが大きな利点です。特に就寝前に「しまった、Watchが充電切れだ……」という状況でも、Ringがあれば安心して睡眠データを取ることができます。
さらに、以前はバッテリー持ちを少しでも延ばすために、Galaxy Watchの「オールウェイズディスプレイ」や通知機能をオフにして使っていましたが、夜間をGalaxy Ringに任せるようになったことで、日中はそれらの機能をすべてオンにしても余裕で一日持つようになりました。その結果、Watch本来の便利さや快適さを最大限に引き出せるようになり、日常生活の質が格段に向上しました。
このように、睡眠時の快適性とバッテリー持ちに関してはRingが圧倒的に優位であり、日常の“隙間”を補完してくれる存在として非常に重宝しています。WatchとRingを組み合わせることで、どちらか一方だけでは得られない快適なユーザー体験が得られます。
メリットとデメリットまとめ

✅ メリット
- PC作業中の快適性が高い。 Galaxy Watchは作業中にベルト部分がデスクに当たって手首が痛くなることがありますが、Galaxy Ringは指輪型なのでキーボード操作やマウス使用時にも干渉せず、長時間のPC作業でも快適に過ごせます。
- 睡眠記録には最適。軽くて快適。 着けていることを忘れるほど軽量で、寝返りを打っても違和感が少なく、夜間のデータ取得も正確。Watchよりも快適に睡眠を計測できる。
- Watchの補完デバイスとして活用できる。 日中はWatch、夜はRingと分担することで、それぞれの得意分野を最大限に活かすことができる。Watchのバッテリーを温存する役割としても非常に優秀。
- 指のサイズ互換で装着場所を変えられる柔軟性。 同じサイズで複数の指にフィットする場合、作業内容や装着感に応じて指を切り替えることで快適さを維持できる。これは長時間装着を前提としたデバイスにおいて大きな利点。
- バッテリー持ちが非常に良い。 一度の充電で約1週間もつため、こまめな充電が不要で、Watchのように“寝る前に充電が切れていた”という不安を回避できる。
❌ デメリット
- 厚みがあるため作業時に気になる。 段ボールを持つときや手作業時に、リングが物に当たり、違和感や痛みを感じることがある。
- 水仕事や顔洗いでは基本的に外す必要あり。 防水仕様とはいえ、水濡れや石鹸の影響が気になり、料理・洗顔・シャワー前など着脱の手間が増える。
- “つけっぱなしOK”という謳い文句には注意が必要。 現実には生活動作の多くで外したくなる場面があり、完全な常時装着は難しい。特に手をよく使う人には不向きなシーンが多い。
- 通知機能や画面操作ができない。 Watchと違い、通知の受信やリアルタイムなフィードバックができないため、メインデバイスとしては物足りなさを感じる人もいる。
総評:睡眠+Watch補完用として最適解

Galaxy Ringは「これ一つで全部できる」万能デバイスではありませんが、睡眠と健康管理に特化したサブデバイスとしては非常に完成度が高いと感じました。特に睡眠時の装着感や計測データの精度、バッテリー持ちの良さは他のデバイスにはない大きな魅力です。
単体で通知機能や画面操作ができないという点ではGalaxy Watchに劣りますが、だからこそ“補完”という使い方に特化すると、非常にうまく機能します。筆者のようにすでにGalaxy Watchを使用している方にとっては、「夜間はRingで記録、日中はWatchで操作」というような分担ができることで、バッテリー寿命の問題も解消され、ライフスタイルの質が向上しました。
また、指輪型という特性から「ファッション感覚」で使えるのも利点です。目立たないけれど、きちんと体調管理はしてくれる、そんなサブデバイスを探している方にはピッタリだと思います。
“万能さ”ではなく、“特化型の完成度”を求める方には非常におすすめできる製品です。
あなたはどう使いたい?

Galaxy Ring、あなたならどんなシーンで活用しますか? たとえば睡眠時の記録、日中の健康モニタリング、あるいはファッション感覚での装着など、さまざまな使い方が考えられます。
この記事では筆者の体験を中心に紹介しましたが、使用感やライフスタイルは人それぞれです。 「自分だったらこう使いたい」「ここが気になっている」といったご意見があれば、ぜひコメント欄でシェアしてください!
また、Galaxy Ringの購入を検討している方の参考になるよう、使ってみた感想や工夫していることなどもお聞かせいただけると嬉しいです。
公式サイトや購入ページのリンクも掲載しておきますので、スペックや価格、対応機種など詳細が気になる方は、そちらもあわせてぜひチェックしてみてください。
