【新型レヴォーグ】STI Sport EXの良い所と残念な所のレビュー
待ちに待った新型レヴォーグが納車(2020/12/4)されました。
購入したグレードは「STI Sports EX」となります。
オプション等の詳しい情報は、
「光の速さで先行注文してきました。先行注文グレードとオプションと私」
をご覧頂ければと思います。
この記事を読んで頂いている方の中にも納車を待っている方もいらっしゃると思いますが、一足先に納車されましたので、良い所と残念な所を合わせてレビューしていきます。
これから購入される方は、良い点ばかりではなく、残念だった点も考慮して検討してみては如何でしょうか。
人によっては、「え?付いてないの?」と思われる方もいるかも知れません。(僕もその一人でした。ひじょーに残念でした?)
ちなみに僕はクルマが大好きで、前車はレクサスRX450h、その前はレクサスIS250を所有しておりました。
クルマとしてこだわっている所は、安全性、走行性能、静粛性、デザイン、室内の質感そしてオーディオの音質にもうるさく、かなり神経質です・・・。
そんな人間が忖度なしにレビューしますので、是非、ご参考にしていただければ幸いです。
新型レヴォーグの良い所
安全性
こちらは、誰でも知っているアイサイトなので、正直、語ることはありません。世界トップクラスの安全性があると言っても過言では無いでしょう。
600km程高速道路も含めて走行しましたが、疲れはほとんどなく、かなり「楽」でした。
アイサイト制御関係で一つ気になったのは、三車線の場合の追い越し車線のみですが、車線中央維持は若干左寄りです。あと、30cm位右に寄ると丁度良い感じです。
左側と中央車線では、真ん中を走るので、余計に気になりました。
ここは、微調整のボタンが欲しい所ですね。
一番のお気に入りは、アダプティブハイビームで夜の走行が非常に楽になりました。ちみつに制御している感じがたまらなく男心をくすぐりますね。
走行性能
STI Sport EXには「ドライブモードセレクト」という機能が付いており、アクセルに対するパワーの出方やハンドルの重さ、AWDの旋回性能、そしてアイサイトやエアコンの設定が選べるようになっております。
走行モードを変えることによってキャラ変すると言われておりましたが、本当にキャラ変するので正直びっくりしました。
モータージャーナリストの方達が口をそろえて、乗り心地が激変すると言っていた意味がようやくわかりました。
ちなみに、僕のおすすめは、コンフォートモードです。
優しい乗り心地ですが、ワインディングロードでも気持ちよくサスペンションが動いてくれるので気持ちよく運転出来ます。
走りの面で、一番心配していた事は、VM型の1.6ℓの時に顕著にあった出足の鈍さですが、多少鈍いものの慣れれば大丈夫なレベルになっており、良かったです。
ただ、少し油断すると、2000rpmを超えたあたりからビュっと加速するので注意が必要です。この辺はVM型と変わらないところですね。
やはり、ハイブリッド車には出足の良さやアクセルに対する付きの良さは叶いませんが、ここは排気量も小さいので仕方無いところですかね。
静粛性
静粛性については、思っていた以上に静かでした。
高速道路で100km巡行している時でも助手席の方と声を張らずに話すことが出来るので十分に静かだと思います。
ただ、路面の荒れた道路ではノイズが結構あるなと思ったのも付け加えておきます。(タイヤを変えると良いかも知れませんね)
参考までに、100km走行時のノイズレベルは、63db位でしたので、だいぶ静かだと思います。
デザイン
VM型のレヴォーグからキープコンセプトで移行されておりますが、かなり良くなったと思います。
全長が伸びたことにより、伸びやかなフォルムでとても好感が持てます。
特にリアフェンダーの部分が力強く、美しいと感じました。
室内の質感
特徴的なものは、やはり11.6インチのコントロールパネルと12.3インチのフル液晶メーターが目を引き、とても先進性を感じさせて良い感じです。
また、シートはボルドー色の本革シートで今までになく質感が高いと思われます。スバルの内装はちょっとアレでしたが、今回はかなり力が入っているのが感じられました。
元レクサスオーナーとしてみても、良い所まで来ているのではないかと思います。もちろん、レクサスと比較するには値段も異なりますので無謀ですが。
新型レヴォーグのオーディオの音質
実は、一番心配な部分でした。
カタログを見ても、EXグレードにすると社外品のスピーカーの選択肢が無いのです。
パナソニックやケンウッドのナビゲーションを装着すると、スピーカーもハイレゾ対応のものが選べますが、11.6インチの大きなモニターを選択するとそれが叶いません。
ディーラーに聞いても何で交換出来ないのかは、未だ不明です。
しかしながら、出来る限りの調整をした後に実際に音楽を聴いてみると、結構、いい音でした。ちょっとびっくりです。
正直、諦めていたのですが、設定を色々と調整すると、完璧に満足が出来るレベルにはなりませんが、我慢できるレベルにはなりました。
その設定について、ご紹介していきます。
オーディオの設定には、いくつか設定がありますが、キーポイントとなるのはこれらです。
- バーチャルステージエンハンサー(臨場感を広げるもの)
- ボーカルイメージコントロール(タイムアライメントの簡易版と思われるもの)
- バーチャルバス(倍音を加えて低音を補正するもの)
- ダイナミックビートエンハンサー(ダイナミックレンジを広げるもの)
僕が現在良いなと思っている設定は、写真の通りとなりますので、是非ともお試し下さい。
これであれば、音場も広がり、ある程度の重低音も聞こえ、バランスの取れた感じになります。
参考までに、こちらが、アランウォーカーのフェイデッドをZOOMのQ2HDで録音したデータとなります。気になる方は聴いてみてください。
そして、ピンクノイズを流してスペクトルアナライザで測定した結果です。ご参考まで。
低音関係を上げているので50hzあたりが上がっておりますが、かなりバランスは取れていると思います。
新型レヴォーグの残念な所
残念な所というか、改善して欲しいポイントですね!?
是非、次期型には付けて欲しい装備を列挙していきます。
フロントコーナーセンサーが無い
これが僕の中では一番の問題です。
自宅の駐車場に止める際、コーナーセンサーをあてにしていたのでちょっと残念。納車当日、家に帰って駐車場に止めた際に「あれ?」ってなりました。
最初は止めるのが遠かったか?と思いましたが、次の日も反応しなかったので調べてみたら、何と無いという事が判明しがっかりしました。
狭い道や駐車場でよく使っていた方は注意が必要ですね。
カタログにもどこにも載っていないので元々オプションでも無いようですが、VM型にあった装備なので、当然あると思っている方も多いはず。
注意喚起はしても良いかっも知れませんね~。
てっきり標準装備だと思っていました。
サンルーフが無い
これは是非装備したかったものの一つ、車内がパッと明るくなるのでとっても好きなのですが、今回はオプション設定も無いという・・・。
ハンドルが電動チルト&テレスコピックではない
せっかく、ドライバーモニタリングシステムを搭載しているのだから、全て調整出来たら良かったのにと思いました。
ナビゲーション画面の反応が悪い
ボタンを押すだけはもちろん問題はないのですが、地図を動かそうとすると、もうアカン。
iPhoneやiPadの感覚では動かすことが出来ないのは何故だ?
シートベンチレーション機能がない
シートヒーターは全席に付いていてとても良いのですが、ベンチレーション機能がないので夏が怖い。
パンチホールは空いているが、果たして効くのか・・・。
ハンドルヒーターが無い
何故、フォレスターやアウトバックには付いて、レヴォーグに無いのか・・・。
冬、冷たいんですよ。
USB-Cコネクタが無い
今どきのクルマであれば、USB-Cコネクタが欲しい所
と言った所でしょうか。
言いたい放題言ってすみません!
まとめ
600km程走行して分かったのですが、高速道路を良く使う方は本当に良い選択肢だと思います。
試乗で高速道路に行けないので実際に買わないと味わえないかもしれませんが、間違いなく快適です。
快適すぎて、よそ見をしてしまいそうになりますが、そこはちゃんと叱られますので安心です。
ワインディングロードがこんなにも気持ちが良いと感じたのは、恐らく初めてかも知れません。
クルマの限界が高すぎて僕の腕では持て余してしまいますが、それもまた安心感が強くて良いですね。
忖度なしに本当に良いクルマだと思います。
これからは、このクルマを基準として、色々なクルマの試乗レビューをして行けたらと思っておりますので、これからもよろしくお願いします。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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